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セミナー

第30回 21世紀循環器セミナー 2016年10月21日(金)

下記の要領にて、第30回 21世紀循環器セミナーを開催することとなりました。ご多忙中とは存じますが、万障お繰り合わせの上、ご出席下さいます様ご案内申し上げます。

日 時 2016年10月21日(金)18:45~20:30
場 所 済生会福岡総合病院 14階 会議室
テーマ 腸内細菌と腸管免疫 ~肥満・糖尿病から動脈硬化まで~
司 会 済生会福岡総合病院 循環器内科 副院長 山本雄祐 医師
済生会福岡総合病院 循環器内科 主任部長 岡部眞典 医師
内 容 19:00~19:10
『21世紀循環器セミナーのあゆみ』
 済生会福岡総合病院 循環器内科 副院長 山本雄祐 医師
19:10~20:10
『肥満・糖尿病と腸内細菌』
 九州大学大学院医学研究院 病態制御内科学
 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科
 分子内分泌代謝学分野(糖尿病・内分泌・代謝内科)
 教授 小川 佳宏 先生
20:10~20:30
 Free Discussion

日本医師会生涯教育講座1.5単位
カリキュラムコード:23 体重増加・肥満 54 便通異常 76 糖尿病

 

 2001年4月に始めたこのセミナーも今回で最終回となりました。今までたくさんの先生方にご参加いただきありがとうございました。最後のテーマは「腸内細菌と腸管免疫」です。

 動脈硬化のメカニズムは閉塞する内膜の疾患も動脈瘤や解離を生じる中膜の疾患も慢性炎症が重要な役割を果たしています。この炎症をコントロールすることが動脈硬化予防のカギとなります。炎症とは一種の免疫反応ですので、この免疫機序に介入し予防する試験も始まっています。Paul RidkerらによるCIRT(the Cardiovascular Inflammation Reduction Trial)では関節リウマチなどの薬であるmethotrexateを危険因子のある安定狭心症の患者さんに投与し心事故発生率をみる研究を行っています。同じくCANTOS(the Canakinumab Anti-inflammatory Thrombosis Outcomes Study)では抗IL-1β薬のCanakinumabの二次予防効果を検証しようとしています。

 一方、体の中で最大の免疫臓器は腸管といわれ多くの免疫細胞が腸管やそのリンパ節に分布しています。腸管は常に生体外から食物や共生する腸内細菌などの外来抗原にさらされ侵入した病原性微生物は適切に排除されますが、定常的に存在する抗原に対しては過剰な免疫反応が起きないように免疫寛容を維持しています。腸管における免疫寛容では、免疫反応を抑制する制御性T細胞(regulatory T cell; Treg)や免疫寛容性樹状細胞(tolerogenic dendritic cell; tDC)などが重要な役割を果たしていることがわかってきています。

 最近、この腸管免疫に大きな影響を及ぼす腸内細菌叢(腸内フローラ)が注目されています。ヒトの体は約60兆個の細胞でできているとされますが、腸内細菌は1000種類、100兆個以上ともいわれ自分の細胞より多い数の菌をお腹に持っていることになります。腸内フローラの破綻はdysbiosisとよばれ構成菌種の多様性が減少していることが報告されています。多くの腸内細菌は培養が難しく、次世代シークエンサーによる遺伝子解析の手法で解析された結果、炎症性腸疾患や過敏性大腸症候群などの消化器疾患のみならず糖尿病や肥満、関節リウマチや多発性硬化症、気管支喘息やアトピー性皮膚炎など様々な疾患でdysbiosisが関与していることが明らかになりました。2006年には太っている人と痩せている人では腸内フローラが異なるという論文がNature(2006;444:1027-1031)に掲載され、肥満が腸内フローラの違いで起きやすくなることも示されました。どうしたら望ましい腸内フローラを形成することができるのでしょうか?

 今回の講師には、この分野の第一人者である東京医科歯科大学分子内分泌代謝学教授の小川佳宏先生にお願いしております。ご興味のある先生方の多数の参加をお願いいたします。

 患者様を逆紹介する際使用するため、地図などを印刷した先生方のクリニックのパンフレットがございましたら 10 部ほどセミナーにお越しの際受付にお渡し頂けたら幸いに存じます。

21世紀循環器セミナー代表世話人 済生会福岡総合病院 副院長 山本雄祐

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